過去のお話 その10
●○日露戦争とは
歴史から真実を隠蔽してしまったことによりうまれたものは、「日本軍は不敗」の神話であり、精神力の強調であり、白兵第一主義というゆるがざる必勝の戦法でした。
攻撃精神こそ勝利の要諦であり、自主積極、必勝の信念が、日本軍にあっては日露戦争から学んだ無比の戦訓なのです。
乃木第3軍の旅順攻略戦の無謀な屍山血河の突撃を「美しい神話」としては、精神力と白兵突撃が金科玉条の戦法となるのもやむをえない、ということになります。
「日本兵は戦争において実はあまり精神力が強くない特性を持っています。
しかし、このことを戦史に残すことは弊害があります。
ゆえに戦史にはきれい事のみをしるし・・・」こうしたリアリズムの喪失の歴史観がつくった「型」が、大正・昭和へとつづく時代に何をもたらしたか、改めて書くこともないかもしれません。